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第24回國華清話会特別鑑賞会 於 日本民藝館
棟方志功氏の 孫・石井頼子氏による講演 |
平成三十年二月十九日、第二十四回國華清話会特別鑑賞会が東京都目黒区にある日本民藝館で開かれた。
午後一時十五分より日本民藝館本館二階大展示室に会員約百名が集まり、小林忠國華主幹より日本民藝館のご厚意に対する感謝が述べられた。
ひきつづき、棟方志功研究者・棟方志功氏の孫である石井頼子氏の講演が行われた。青森で生まれた志功の幼児期の体験から絵描きとして生きた志功の人生を辿り、『白樺』に掲載されたゴッホ作品、版画の表現、柳宗悦氏との出会いなどを通じて、自身の芸術を深めていったありさまが語られた。講演会場となった大展示室には志功の大作「華厳譜」連作、屏風作品の「海山の柵」などが飾られた。
午後二時十五分より「棟方志功と柳宗悦」展を開催中の日本民藝館本館内を見学し、さらに清話会のために開けてくださった柳宗悦氏の住まいであった西館を特別観覧した。
その後午後四時より学習院大学教授・國華編輯委員の佐野みどり氏が「柳宗悦と学習院」をテーマに講演した。用と美が結びつく「民藝」という概念の成立と柳宗悦氏の美学の追求、その出発点を形成した出身校・学習院の教育環境について解説された。
(國華清話会事務局)
鑑賞作品
西館
奥座敷
大津絵女虚無僧 江戸時代
大津絵鬼の行水 江戸時代
色絵蓮地翡翠文皿 伊万里 江戸時代
客間
宣伝官庁契会図 朝鮮時代
辰砂虎鵲文壷 朝鮮時代
食堂
濱田庄司 地掛紋押黍文壷 昭和十九年
濱田庄司 緑釉黒流描大鉢 昭和三十一年
棟方志功 御鮭図 昭和三十三年
書柳宗悦 下絵芹沢銈介「月ハ映リキ 水ヲ染メデ」昭和三十五年頃
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