ここから本文エリア

第28回國華清話会特別鑑賞会 於 静嘉堂文庫美術館

鑑賞風景

河野元昭館長の挨拶

 令和二年(二〇二〇)二月十九日、第二十八回國華清話会特別鑑賞会が東京都世田谷区の静嘉堂文庫美術館で開かれた。
 会員約百名が集まり、午後一時から順次、美術館の敷地内にある岩﨑家廟を常務理事の安藤一郎氏の案内で見学した。その後、美術館内の講堂に会場を移し、小林忠國華主幹と静嘉堂文庫美術館館長・國華編輯委員の河野元昭氏の挨拶の後、静嘉堂文庫美術館主任学芸員の長谷川祥子氏、静嘉堂文庫美術館学芸員の山田正樹氏による講演会を行った。
 講演会では長谷川氏が「静嘉堂文庫・静嘉堂文庫美術館の歴史とコレクション」と題して、岩﨑家が設立した文庫の歴史と概要、美術品の蒐集とコレクションについて概説した。山田氏は開催中の「磁州窯と宋のやきもの」展(会期一月十八日~三月十五日)に関連して、磁州窯と宋代のやきものの諸相、その歴史的な背景、制作の技術などを解説した。
 講演会の後はグループに分かれて静嘉堂文庫の内部を静嘉堂文庫主任司書の成澤麻子氏と静嘉堂文庫美術館学芸員の浦木賢治氏の案内で見学し、開催中の展覧会の鑑賞、講堂での特別観覧など静嘉堂の魅力を堪能した。


鑑賞作品

三彩獅子 二躯 唐時代
粉彩百鹿図壺 「大清乾隆年製」銘 景徳鎮窯 清時代
長次郎 黒樂茶碗 紙屋黒 桃山時代
野々村仁清 銹絵白鷺香炉 江戸時代

(國華清話会事務局)