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國華清話会 第3回特別見学会

鑑賞風景

第3回西本願寺・飛雲閣(平成18年4月18日)

 平成18年(2007)4月18日、國華清話会の特別見学会(第3回)が、京都・西本願寺の書院ならびに飛雲閣で開かれた。

 書院対面所「鴻の間」にて、武田恒夫大阪大学名誉教授による特別講演(「西本願寺障壁画と飛雲閣三十六歌仙絵」)が行われた。武田氏は対面所、白書院、飛雲閣の建築と障壁画について、本願寺の歴史や再建事業に照らしながら、建築の経緯、障壁画の筆者問題、各部屋の機能や格式と図様との関連などを中心に講演された。

 引き続き、書院と飛雲閣(ともに国宝)の特別観覧となった。書院では、200畳以上の広さを誇る対面所「鴻の間」の上段に描かれた「帝鑑図」や、長押上方の壁を含む巨大な画面に老樹や鶴を描いた「花鳥図」などの豪奢な金碧障壁画や、部屋名の由来となった鴻の透かし彫りの施された重厚な欄間彫刻が鑑賞された。また白書院の「帝鑑図」「花鳥図」や、「菊の間」「雁の間」など、桃山時代の勇壮・華麗な気風を残す近世初期の金碧障壁画の数々が堪能された。

 飛雲閣の鑑賞では、庭園の中に建つ名建築の外観だけでなく、初層の「招賢殿」「八景の間」「船入の間」に上がり、美しい建物を内部からも鑑賞するという、特別の機会を持てた。