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國華清話会 第6回特別見学会

鑑賞風景

臨時特別鑑賞会。東京美術倶楽部の大広間で正木美術館の由来について講演する正木久彦館長(平成20年9月30日)

 平成20年(2008)9月30日、東京美術倶楽部を会場に開催された「正木美術館 開館40周年記念展 禅・茶・花」の鑑賞会が行われた。

 東京美術倶楽部の二階にある大広間に会員約110名が集まり、はじめに河野元昭國華主幹より開館40周年を迎えた正木美術館への祝辞が伝えられた。次いで正木久彦館長から大阪府忠岡町に建てられた正木美術館創設の経緯や、正木孝之初代館長のコレクションにまつわるエピソードなどをうかがった。また島尾新國華編輯委員より詩画軸についての話、高橋範子正木美術館主席学芸員より出品作品のなかから主要な作品についての解説があった。

 その後は3階の展示室で自由鑑賞となり、コレクションの中心を成す「禅」の美術、「千利休図」を中心とした「茶」の美術、能阿弥などの優品を紹介した「花」の美術など、室町水墨画の名品の数々を堪能した。2階にある茶室・済美庵ではお茶が振舞われた。