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國華清話会 第8回特別見学会   於・毛利本邸、毛利博物館

鑑賞風景

 平成二十二年十二月一日、毛利本邸と毛利博物館で國華清話会第八回特別見学会が開かれた。毛利本邸二階大広間に会員約八十名が集い、はじめに河野元昭國華主幹から館への御礼が述べられた。続いて小山良昌毛利博物館館長から「毛利家のこと」と題する講演があり、名木を使用してつくられた毛利本邸、皇族を遠祖とする勤王毛利家と天皇家との関係、所蔵資料の概要が述べられた。島尾新國華編輯委員からは「大画巻のドラマ」と題して、雪舟筆「山水長巻」の特徴、見どころ、応仁の乱後の主君・大内氏の動向に関わる制作の背景が語られた。次いで大塚芳正國華社事務局長から清話会第八期(平成二十一年十月〜平成二十二年九月)の運営状況、事業報告、収支報告、第九期の事業計画書、予算書などが提出され承認された。
「おもたか」謹製の昼食後、午後から見学会となり、毛利本邸一階大広間と毛利博物館を会場に、毛利家ゆかりの作品が鑑賞された。特に「山水長巻」はガラスを一部開放して、雪舟の筆致をじかに鑑賞できる特別なはからいを受けた。本邸内の座敷に設えられた呈茶席ではお茶が振舞われ、隣接する紅葉さかりの庭園の散策も楽しんだ。

特別展覧列品   ◎国宝 ○重要文化財


毛利本邸大広間


雲谷等顔筆 四季山水図(模本)


伝米友仁筆 山水図

毛利元就 三子教訓状

毛利元就画像

毛利輝元画像

紅地桐文散錦直垂

縹糸胸紅白威胴丸

唐冠二枚胴具足

黒塗菊桐紋蒔絵具足櫃


毛利博物館展示室

雪舟筆 四季山水図(山水長巻)

色々威腹巻

梨地菊菱文雲龍蒔絵鞍鐙

菊造腰刀(伝当麻)

太刀(伝友成)

紅萌葱地山道菊桐文様片身替唐織

古今和歌集 巻第八