第 1 回
たのしいだけじゃだめですか?2025年02月03日 掲載
「やりたいことってなんだぁぁぁああ!」
就活生の永遠の難問、自己分析。
そもそも人間にやりたいことなんて本当に存在するのか、一貫した自己なんてあるのか、自己を分析するってそもそm.......。
問いは無限に出てくるが、早く回答を用意せねば。時間は容赦無く過ぎ去っていく。自己分析本を買ってひとつずつ答えていくも、一向にワクワクしてこない。仮に中途半端な気持ちで会社を決めても、流行りの転職にきっと私も飲まれてしまう。そこで私は本をそっと閉じ、純粋に自分がワクワクすることを思い出してみた。これまでの人生で、時間も忘れて夢中になった瞬間を!
思い浮かんだのは友人と哲学の話を8時間ぶっ通しでしたこと、映画の考察で熱中するあまり朝になっていたこと、勉強会で得た多くの気づき。
「あ、これだ」
社会人になっても続けたい"対話"の喜び。もし好きな本の著者と色んな対話ができたら幸せだろうな。そんな想いから自然と導かれたのが出版社という選択でした。
近況
写真は友人と京都から見た初日の出です。この後カフェで朝ごはんを済ませ、ボウリングガチンコ対決するなど、活発な年始となりましたが、普段は生粋のインドア派です。ゲームしたり、アニメ見ながらぬくぬくするのが好きです。最近は麻雀にハマっています。同志の方、ぜひお声がけください。
第 2 回
ES≒BeReal2025年03月03日 掲載
就活対策本を開くと「エントリーシートはあなたの分身である」と書いてある。「なるほど丁寧に書こう」と思いつつも、両手指は一列に並んだまま、まるで動こうとしない。いったいどの"分身"を書けば良いのだろう。たとえば志望動機。正直言うと、私が会社を志望するきっかけは大抵「直感」であるため、毎度その源泉を自問自答して見つけ出す必要がある。出版されている本に感銘を受けたり、社員さんの雰囲気に惹かれたり、採用ページにワクワクしたり――理由はいくつもあるのに、どこをどう書けばいいのか迷ってしまう。
就活をしていて一番苦しかったのがこの時期だが、今になって思うのは「もっと素直に書けば良かった」ということ。面接官は当然エントリーシートを見て質問するのだから、どうせなら自分がノって話せる内容が良い。参考書に書いてあるような基本を、私は遠回りしてようやく実感した。
だから、ESって"BeReal"のように考えれば良いんだと思います。その時の自分の想いをそのままに書く。ただし、その一文一字に自分の全てを込めて。
近況
作業や考え事をする時によくカフェを利用する私ですが、最近よく行くカフェが改装工事のためしばらく使えなくなってしまったのでマックに行きました。ここ、コーヒーMサイズがクーポン使って130円なんですね!知らなかった。お得感がすごい。
P.S.マック派とマクド派がいますが、周囲はマクド派多めなので流されないよう気をつけています。
第 3 回
アンタの推しの子になってやる2025年03月10日 掲載
私は就職活動をやり直した。それまでに内定をいただいていた会社も、すべて辞退した。自分が納得できる就職活動がしたいと思ったからだ。それくらい、最初の就職先は大事だと思っていた。その後、出版社に絞って就活を始めることになるのだが、その経緯は第1回に記した通りである。
というわけで、遠回りした私の就活記が皆さまの参考になるかどうかは正直疑問が残るが、ここでは私の“(再)就職活動”で心がけたことを書き留めておく。大きくは2つ。
1.「認めてもらう」のではなくて「認めさせる」
2.会社や不特定の「誰か」に向けて話すのではなくて、いま「目の前にいる人」を感動させること
常にこの姿勢で臨んだ。というよりも自分に言い聞かせてきた。正しかったのかどうかはわからないが、こうして「虎の巻」を書かせてもらえることを考えると、私としてはこれで良かったのだと思う。
近況
友人がSFを書いていて、その手伝いをさせてもらっています。宇宙やデジタルのことはあまり詳しくないので、どれほど貢献できているかは正直わかりませんが、設定の細部やより面白くなるようなプロットを一緒に考えたり議論をしたりするのが本当に楽しいです。
第 4 回
ちぴちぴちゃぱちゃぱ2025年04月01日 掲載
私が朝日新聞出版を受けようと決めたのは、自分が働く姿を想像して純粋にワクワクしたからです。エントリーシートにそのまま書きたかったのですが、あまりにも端的すぎるかと思い「読者を感動させる企画を生み出したいから」と書きました。私の仕事選びの根本には、自分がワクワクできる仕事に携わりたいという想いがあります(出版社を選んだ理由は第1回参照)。その上で社会に何を提案してどんな価値を届けていくかを考えたとき、多くの人を感動させるよりも、たとえ一人であってもその人の心に深く届くものを生み出したいと考えました。そんな私にとって、「すべての人に価値ある一冊を」という朝日新聞出版の理念は「感動をつくりたい」という私の想いを支える大きな指針となりました。
近況
ネット麻雀にハマっています。ネット麻雀のいいところは、自分がプレイしてきたデータがすべて詳細に残っているので、試行錯誤がしやすいところです。私はNotionというツールを使って、分析ページを自分なりにアレンジしています。その結果を毎週SNSに上げたら、思いがけず反応をいただけることもあり、おかげで楽しく続けられています。
第 5 回
50-502025年04月14日 掲載
前人未到の「50-50」を大谷翔平選手が達成することになるこの年、6月も相変わらず打ちまくっていた。その頃私は朝日新聞出版の「面接」と「作文試験」に翻弄されていた、訳ではなく、むしろ楽しかったと記憶している。一次試験ではなぜか途中から「老子」の話題で盛り上がり、二次試験では際どい質問をしてしまい面接官の方々を困らせてしまった記憶が(笑)。最終試験では一日かけての面接の最後が私で面接官の皆さんもお疲れだったはずなのに、最初の挨拶だけで五分ほど話し込んだ私を温かく受け止めてくださいました。「作文試験」の方は「すべての人に、価値ある一冊を」が体現された問題で、自分がこれまで考えてきたことをそのまま書くだけだったので、書いてて楽しかったです。
近況
上京前、最後に友人と雀荘に行ってきました。約1年ぶりのリアル麻雀で、胸が高鳴りました。京都での大学生活で一番良かったことが、こうして一緒に遊び、語り合える一生の友人ができたことだなぁと、麻雀を打ちながらしみじみと感じました。社会人になっても、こんなふうに気の合う仲間と出会えたらいいなと、心から思います。
号 外
就活虎の巻号外2025年05月07日 掲載
今回は、本づくりの出発点である「書籍企画のつくり方」について、書籍編集部の宇治田さん(新卒入社8年目)、生活・文化編集部の永井さん(同6年目)、書籍編集部の木造さん(同3年目)の3名の編集者の方々にお時間をいただき、インタビューを行いました。
―――こんにちは。新入社員の日野です。今回は、私がこれから仕事をしていくうえで気になっていることをお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
さっそくですが、みなさんは書籍企画をつくる際、どんなところから発想を得てつくられているのか、その最初のきっかけについてお聞きしたいです。
(永井) それは私も皆さんにお聞きしたいところですが(笑)。私は実用書を担当しています。私の場合は、書店に並んでいる実用書を見て、「この本はどうすればもっと良くなるだろう?」という視点で考えることが多いですね。そうした本を見つけたら自分なりに工夫を凝らした企画を考えていきます。
(木造) 私は現在、文庫をメインに担当しています。自社の単行本の中からどの本を文庫化したら良いのかを考えるほか、他社さんの書籍でも、面白そうな本や文庫にすることで売れそうな本があればチェックするようにしていますね。
(宇治田) 私は文芸を担当しています。文芸は基本的に作者さんありきで企画を考えていきます。話題の本を読んで「良いな」と思った方にコンタクトしたり、SNSで見かけて「良いな」と思った方に連絡するところから始まります。
ありがとうございます。同じ「本の企画」といっても、ジャンルによって企画をつくる順番や発想の仕方が大きく違うんですね。【後編「マイナビ2026」に続く】
第 6 回
もっと大きなヤマを狙いませんか2025年05月12日 掲載
今回は「入社後の目標」についての決意表明です。私には大きく二つの目標があります。一つ目はベストセラーを生み出すこと。自分が提案した本を多くの人が読んで盛り上がり、感動を共有できるような社会になったら素敵だなと思います。ただ、活字離れが進んでいるのも事実。だからこそ、2つ目、今の時代に合った新しい読書の形をつくりたい。既存の枠組みにとらわれず、新しいアイデアや技術を取り入れて出版の可能性を広げたいです。そのために本のことを1日30時間(!)考え続ける覚悟です。これを読んでいるあなた、一緒に大きなヤマを狙いに行きませんか。
近況
先日、友人が企画している合宿対話イベントに参加してきました。まさか東京に来てキャンプファイヤーができると思っていなかったので、思いがけず嬉しいお誘いでした。イベントでは、古民家で自然に囲まれながら『どこからが「変」なのか』『「向き合う」って何か』といったテーマで参加者と話し合い、お互いの気づきを共有する時間を過ごしました。