未来につなぐ「進路づくり」とは? AERAサポーター高校イベントレポート
2024年3月2日に行われたAERAサポーター高校限定イベントの様子(撮影/永田雅裕)
先日「AERAサポーター高校限定イベント」の記念すべき第一回目が開催されました。
AERAサポーター高校に加盟いただいている高校の先生方を招いて行われたこのイベント。
当日は「未来につなげる 進路指導・キャリア教育を考えよう」をテーマに、第一部では進路づくり&高大共創コーディネーターである倉部史記氏による講演を、第二部ではAERAサポーター高校の先生方にご登壇頂くパネルディスカッションを行いました。
■AERAサポーター高校とは?
2022年7月にスタートしたAERAサポーター高校には、現在全国70校ほどの高校に加盟いただいています。
私たちがつくる大学受験をや教育系のコンテンツに対して、日々、高校生と向き合っている高校の先生方のリアルな感想やご意見を伺いたいと思い立ち上げたこの制度。普段は朝日新聞出版が制作した教育情報をお送りし、それに対してアンケートなどでフィードバック頂くということを行っています。
AERAサポーター高校について、詳しくはこちら
■「進路選び」ではなく「進路づくり」を
講演を行う倉部史記さん(撮影/永田雅裕)
第一部は、進路づくり&高大共創コーディネーターである倉部史記さんによる講演で、テーマは「15年後の社会を見据えた『進路づくり』」。
変化の激しい時代を生き抜くためには、どのように自分の未来を選択すればよいのか、というお話を伺いました。
講演には、会場のみなさんも熱心に耳を傾けてくれていた(撮影/永田雅裕)
印象的だったのは、「現在の小学1年生が、『いまはまだ存在していない仕事』に就く割合は何パーセントだと思いますか?」という問いかけ。倉部さんが紹介した推計は「65%」。つまり2040年に大学を卒業する人の半分以上は、今はまだ存在していない職業に就く可能性があるということです。
たしかに、15年前にはAIやデータサイエンスなどがここまで一般的になると思っていなかった人も多いですよね。いつの時代も未来を見据えるのは難しいもの。でも「変革の時代こそ若者にはチャンスがある」と倉部さんは言います。決まっている未来を選ぶのではなく、変化する時代に生き抜く進路をつくっていけるようになること。その重要さを伝えてくれました。
倉部さんの講演の内容は、AERA dot.でも公開していますので、ぜひご覧ください!
・ 現在の小学1年生が『いまはまだ存在していない仕事』に就く割合は何パーセント? 大学を選ぶときに知っておきたいこと
■高校の先生たちのハートを熱く燃やしたい!
壇上左から奈良女子大学附属中等教育学校の二田貴広先生、兵庫県立加古川東高等学校の谷口正明先生、聖学院中学校・高等学校の早川太脩先生。モデレーターは倉部史記さん(撮影/永田雅裕)
第二部のパネルディスカッションでは、AERAサポーター高校の先生方にご登壇いただきました。
この日お話を伺ったのは、奈良女子大学附属中等教育学校の二田貴広先生、兵庫県立加古川東高等学校の谷口正明先生、聖学院中学校・高等学校の早川太脩先生。探究型授業やSTEAM教育、国際交流やボランティアなど、多岐にわたって、それぞれの学校での取り組み、学びの特徴をご紹介いただきました。教育の現場でどのようなことが課題になっているかなど、貴重なお話を伺えました。
イベントの最後はご登壇者の方々と、参加頂いた高校の先生方、そして私たち朝日新聞出版の教育コンテンツ制作メンバーでの懇親会も行いました。ざっくばらんにいろいろな意見交換をさせていただきとても有意義な時間となりました。
このイベントを開催するにあたって、私たちスタッフの合言葉は「先生たちのハートを熱く燃やしたい!」でした。実際、当日は志を高く持つ先生方が一堂に会し、とても熱量の高いイベントとなりました。
今後は大学と高校をつなぐイベントなども企画していきたいと考えています!
*AERAサポーター高校への加入や、高大接続についてのご相談などありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
https://publications.asahi.com/mediaguide/contact