人生にじむ言葉が
聞ける嬉しさ
金城珠代(2012年入社 社会人採用)
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金城珠代(2012年入社 社会人採用)
今、誰に会って何を聞きたいか――。記者の仕事は、その問いがすべての出発点です。取材対象は政治家や有名人だけではありません。懸命に日々生きている“普通の人”の悩みや葛藤、まだ名前の付いていないモヤモヤまで、取材して世の中に示すことができるのが「AERA dot.」の仕事の面白さです。取材では、初めて会う人に話を聞かせてもらうことも多いので、こちらの思いをていねいに伝えて、向き合うように心掛けています。想定を超える話が聞けたり、人生がにじむような言葉を引き出せたりした時が何より嬉しく、この仕事をしていて良かったと思う瞬間です。
企画を立て、取材して記事を書くことに加え、ニュースサイトの記者はサイト運営にも直接関わることができます。完成した原稿を配信システムに登録したり、時にはサイトの仕組みを見直し、新しい事業をゼロから考えたりすることもあります。システムエンジニアや広告の担当者など専門分野の違う人たちと関わることも多く、学ぶことばかりです。
プライベートでは6歳と2歳の子育て中で、2度の育児休業(計3年間)を取って職場に戻りました。定時で仕事を切り上げなければならないので、子どもが寝ている夜中や早朝に原稿を書くこともあり、時間に追われる毎日です。編集部には男女ともに同じく子育て中の社員が多く、柔軟な働き方に理解がある職場だからこそ続けられていると感じます。自分の経験は新しいアンテナを育て、次の企画に生きる。そう思って日々を乗り越えています。
みなさんも今日、どんなコンテンツを目にしたか振り返ってみてください。自分の状況や気分によって、どんな情報に触れるかは変わるはずです。私達は、常に変わっていく技術と社会の空気のようなものを捕らえて、サイトとコンテンツを作っています。目指すのは共感できてちょっと新しい「半歩先」の提案。記事のアクセス数やコメントがリアルタイムに分かり、反響を直接感じられる場所なので、本や雑誌が大好き!でも新しいことにもチャレンジしてみたい!という思いのある方と一緒に仕事をしたいなと思います。
(2022年12月執筆)
ペンと手帳は休日も持ち歩いています。
新聞でも雑誌でもネットでも、取材に必要なものは変わりません
育休復帰後、すぐに新しいプロジェクトを率いることに。
記者以外の仕事にも挑戦しています
前職は新聞記者。入社後、アエラ編集部やAERA dot.編集部に配属。23年春に「AERA dot.ポッドキャスト」を開設し、現在は書籍本部生活・文化編集部員として、児童書の編集とポッドキャストを担当。2度の産休育休を取得した。
撮影:写真映像部 高野楓菜