文庫
斜陽日記
太田 静子
ISBN:9784022646705
定価:814円(税込)
発売日:2012年6月7日
A6判並製  248ページ 
品切れ・再販未定

太宰治の出世作『斜陽』の下敷きとなった、回想録的な日記。太宰の“愛人”として娘・治子を生んだ太田静子が、1945年の春から12月までの日々を太宰に勧められるままに綴って渡したもので、太宰が入水自殺したとき、この日記が書斎の机に置かれており、井伏鱒二らが『斜陽』の印税10万円とともに静子に返却しにきたという逸話が残っている。
『斜陽』の「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」の一節など、文面がまったく同じ箇所も多く見受けられ、太宰がどのように“文学”に昇華させたかがわかる貴重な資料でもある。
文庫オリジナルとして、太宰からの手紙やふたりが過ごした山荘の写真等を収録。

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