選書
データで読む 平成期の家族問題
四半世紀で昭和とどう変わったか
湯沢 雍彦
ISBN:9784022630261
定価:1540円(税込)
発売日:2014年10月10日
四六変判並製  264ページ  選書0926 
品切れ・再販未定

平成初期には据え置き型の公衆電話があちこちに設置されていて、平成2年のテレホンカード販売数は最多の3億4000万枚だった。その後、携帯電話が爆発的な勢いで普及し、便利になった一方で、さまざまなトラブルをもたらす有害・危険なものにもなっている。景気が悪くなりはじめた平成7年ごろから聞かれるようになった日本独特の事件は、「オレオレ詐欺」だ。「いじめ」は平成25年には過去最多の20万件に。バブル崩壊以来続く就職氷河期は「ニート」を生み出し、その数は平成19年で62万人。一方、明るい話題としては、健康な高齢者が増えてさまざまに活躍するようになった。週休2日制が普及し、共働き家庭が増えて都市では「イクメン」の波が起きている。禁煙が徹底し、アルコール依存症は減少し、日本人の健康が改善されている。平成26年現在、経済は不安定だが、自殺率はピークを越え、犯罪は減少、離婚率も下がっている。
平成に入ってからのこの25年間で、私たち日本人の「家族」のあり方はどう変わったか? 詳細な統計データと豊富な図表、身の上相談、家裁事例などから、生活水準、失業率、世帯構成、親子関係、少子高齢化、介護、児童虐待、結婚・離婚・再婚、出産、葬儀……家族をめぐるあらゆる変化を欧米とも比較しながら読み解き、平成の家族像を描き出す。

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