さびれた商店街にオープンしたランジェリーショップ、シフォン・リボン・シフォン。乳がんの手術後、東京から故郷に戻ってきたオーナーのかなえと、そこに出入りする人々の人生模様。レースやリボン、小さな花柄で彩られた、繊細で美しい下着が、行き詰まった人間関係をやさしくほどいていく。どこか満たされない思いを抱えながら地方都市に生きる人々の屈託と希望を描く小説集。解説・瀧井朝世
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