書籍
堺屋太一が見た 戦後七〇年 七色の日本
堺屋 太一
ISBN:9784022513311
定価:1760円(税込)
発売日:2015年11月20日
四六判上製  288ページ 
品切れ・再販未定

大阪万博(日本万国博覧会)の総合プロデュース、『油断!』など未来予測小説の執筆、「団塊の世代」の命名、経済企画庁長官、そして内閣官房参与――。通産官僚から売れっ子の作家・評論家となった著者が、常に時代の中心にいた多彩な人生を激白。戦後70年に何があったのか?「七つの人生」を生きたという特異な体験を通じて、日本のウラオモテを明らかにする。
大阪万博は、敗戦国日本の復興を象徴する記念碑的イベントだった。そのプロデューサーとして名を馳せた堺屋太一の戦後は、大阪からの疎開先、奈良県内で始まる。「玉音放送」を聞いたのは国民学校の4年生、10歳の夏だった。進駐軍のジープに驚いていた少年は、長じて東京大学を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省する。世はまさに高度経済成長へむけて突き進んでいた時代。通産官僚・堺屋はエネルギー政策、沖縄の本土復帰、公害対策と日本の「大事件」と切り結んでいく。とくに沖縄では佐藤栄作首相の特命を受けて、厳しい現地で奮闘した。
やがて、石油備蓄の危うさを強烈に訴えた予測小説『油断!』を執筆して大ヒット。次には、終戦直後に生まれた巨大な人口の塊を「団塊の世代」と命名し、同タイトルの小説もまたベストセラーになった。「団塊の世代」は流行語となり、現在に至るも使われ続けている。「二足のわらじ」をやめて作家・評論家になった堺屋を政界・経済界は放っておかなかった。竹下登氏や松下幸之助氏など、政財界の中枢に請われ、活躍の場はさらに広がっていく――。石油ショック、教育改革、ふるさと創生、大阪都構想などと深く関わった著者の「履歴書」は「戦後日本70年の歩み」そのものである。『週刊朝日』の大好評連載に大幅加筆!

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