『いま、会いにゆきます』から12年、あの時にふれられなかった愛と別離の真実を、ようやく描くことができました――市川拓司限られた時の中で、精一杯自分たちの命を生きた恋人たちの旅の記録。「故郷とは真利子であり、それがわたしのすべてだった――」突然失踪した祖父の寛太。「旅に出ます。月曜日には戻ります」ナイーブで、いつも何か怯えていた寛太。戦時下の空襲が、いつしか彼の心に暗い影を落としたようだ。寛太が果たすべき約束とは? 壊れた自転車とともに旅をする祖父が語る、美しい愛の物語。
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