ベストセラー『日本軍兵士』の吉田裕氏、激賞!
妻へ、母へ、ムラへ――。
厳しい検閲のなか、彼らは必死に何を伝えようとしたのか?
夫からの、息子からの手紙で家族は何を知ったか。日中戦争から太平洋戦争までの兵と家族・故郷の交信の記録から、修羅の戦場を兵たちがいかに生きたか、死んだかを読み解くことで、近代日本の成り立ちが浮かび上がる。
(解説・吉田裕)
【目次より】
序 章 兵の近代を問う――兵は何を受容したか
第一章 兵の交信・きずな――手紙と遺書
第二章 侵略の戦場――日中戦争の日記
第三章 修羅の戦場――太平洋の体験記
第四章 兵の墓標――死の祭祀と碑
終 章 軍隊秩序の史的考察――命令服従体系の成立と日本社会