こんなにも愉快な子規がいたなんて! テレビで大人気の著者が、実作者の目で選びぬいた正岡子規の365句。颯爽とした名句も、飄々とした凡句も、比類なき精神の明るさと優しさが見えてくる。一日一句、すべて違う季語で味わえる、あなたの子規がここに!《解説・長嶋有》
〈自分の鑑賞眼を100年の時を超えて、子規さんに試されているかのような緊張感も一方にはありました。研究者とは違った俳人の目線で選び、味わうというのが、この一冊の狙いでしたので、子規の生涯を語ることよりも作品そのものを熟読玩味することを心がけた日々を、今懐かしく思い返しております。〉(あとがきより)
〈本書は子規のことと同じくらい、夏井いつきという優れた、愛すべき人間を知ることのできる一冊だ。〉(解説より)