生きのびるためには、気持ちよく生きるためには、きちんと考えることが大事だ。著者が長年あたためてきた、ともに学ぶための「教科書」。
明仁天皇のビデオメッセージと憲法9条の秘密とは? 隣国「韓国・朝鮮」への旅では「宗主国」と「植民地」の小説を読み解く。ウイルスの災禍をデフォー、カミュ、スペイン風邪に遡り、たどりつく終焉、忘却、記憶、ことば。
政治・社会のゆるがせに出来ない問題をもう一歩、深く考えるための3つの旅。
■本書は『ぼくらの民主主義なんだぜ』(2015年)『丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ2』(2016年)につづく、高橋源一郎さんの朝日新書での3冊目になります。
天皇、憲法、韓国・朝鮮、戦争、そして、コロナ禍をほんとうに「知る」ための本です。
ずっと待っていた
ぼくらを自由にしてくれる
世界でいちばん素敵な知の「教科書」
■内容紹介
*ぼくらの天皇(憲法)なんだぜ
「天皇」ってなんだ?/「憲法」ってなんだ?/わからないから世界の「憲法」をまとめて読んでみた/9条の「秘密」/ぼくたちには新しい「憲法」が必要なんだ
*汝の隣人
ぼくたちの知らない隣人たち/「韓国・朝鮮」への長い旅、のはじまり/ふたつの国の「あいだ」で書かれたことば/「宗主国」の作家の哀しみ、「植民地」の人たちの苦しみ/かすかな声、見たことのない風景
*コロナの時代を生きるには
「コロナの時代」について考えるためには/ぼくらが「それ」をほんとうに知るためにはどうしたらいいんだろう/歴史を遡る/「地に足を着けたままで」考える/死の影の下で/終焉、忘却、記憶、ことば/「死の都」に一人で留まる