テレビでおなじみ、「腸活」と自律神経研究の第一人者として知られる名医が、「健康の革命児」とも言うべき食物繊維を紹介します。
コロナ禍にも負けずに若々しく生きるためには、免疫力アップが何よりも大事です。それには目標値をかなり下回っている食物繊維の摂取量を、もっと増やすことです。
厚生労働省が掲げる1日の摂取目標は、男性21g以上、女性18g以上。ところが現状は、それぞれ15グラム程度にすぎません。
もう少し意識して多く摂れば、驚くべき効果が期待できるのです。
最新の栄養学では、「水溶性」「不溶性」の分類ではなく、「発酵性」と規定される食物線維に注目が集まっています。
「発酵性食物繊維」が大腸内で発酵し、「短鎖脂肪酸」を生成して全身の健康に寄与します。
◇免疫機能を高める◇食欲を抑え糖尿病を予防◇高血圧の改善◇コレステロール値を抑える◇大腸がんなどのがん予防――。
このような効能のほかに、自律神経を整える働きもあります。なぜなら、腸と脳には密接な関係があるからです。
腸内環境が好転すると、「ドーパミン」や「セロトニン」という快楽物質がより正常に分泌され、自律神経がバランスよく働きます。
代謝がアップし便秘も解消、肌がきれいになります。
そして前向きな気持ちを得られるのです。
食物繊維を、もう少しだけ多く摂取する。それが「老けない」「太らない」「がんになりにくい」身体と、「イライラしない」前向きな心を獲得する方法として期待できるのです。
身近な食材で簡単に摂取できるレシピも紹介します。
「人生100年時代」、健康で長生きしたいものです。
食物繊維で「20歳若返った!」との実感を得ましょう。