退職すれば朝、起きても行くところがない……。
自分の「役割」も「居場所」もなくなりそうだ。体力、気力もめっきり落ちた。人生の残り時間が気になり始める50代後半から、60代、70代ともなると誰しもそんな不安に襲われる。
しかし、ここがターニングポイント。ちょっとした心の持ちようで、これからの人生を輝かせることができるのだ。
後半人生で幸せになれるのは、どんな人なのか?
心理学博士がそんな人たちの考え方とコツを解き明かす。
〇無趣味なのは仕事で頑張ってきた証拠。無理な趣味探しなど無用!
やっと「産業用ロボット」の生活から抜け出せる。いまさら新しい人間関係に悩むなんて、トンデモない。
〇心理的な居場所の代わりは、どこにでも作れる。静かな図書館でも、町の雑踏のなかでも。豊かな時間は孤独の時にやってくる。
〇老年期はさまざまな「喪失の時代」。若さを失い、職場を失い、愛する配偶者を喪うこともある。そんなときは、こうすれば――
〇人生の先人、達人たちの言葉に耳を傾け、その生き方を知ろう。
あなたもいつか、どこかで、誰かの役に立つことができる!
読み進むうちに、不安が消えてゆく。老齢者とその少し手前の人にとって、まさに福音の書。
〈目次から〉
プロローグ 私たちは人生で3度路頭に迷う
第1章 高齢期への突入をどう受け止めるか?
第2章 居場所をめぐる葛藤の落とし穴
第3章 喪失の悲しみをどう乗り越えるか?
第4章 没頭できる「何か」はあった方がいいが、なくてもいい
第5章 これからの人生に希望を与えてくれる先人の言葉や生き方