数学が苦手でも「数式読解力」を持つ人は創造性を発揮できる。本書で紹介するのは、AIやVR、行動経済学、宇宙計画、投資やアートに至るまで、人類に大変革をもたらす発明を生んだ偉大な数式の物語。自ずと数式を“読める”ようになるはず!
【本書の内容】
Prologue 数式がどうやって世の中を変えていくのか
Chapter.1 数式で人智を超えていく
人間の脳に近づきつつあるAI
Chapter.2 数式でわかる人間の損得勘定
行動経済学はここから始まった
Chapter.3 仮想現実を超リアルにした数式
メタバースの視界はこれで作られる
Chapter.4 お金を“創造する” 数式
投資をギャンブルと一線を画すものにした
Chapter.5 数式が築いたモバイル通信があたりまえの暮らし
スマホもこれがないと使えない
Chapter.6 数式で人類は宇宙に飛び出した
ロケットを打ち上げるしくみ
Chapter.7 この数式で自動運転車は安全に走る
情報をアップデートしつづけるワザ
Chapter.8 数式が運んできたクリーンなエネルギー
太陽光発電の発明につながった
Chapter.9 数式はアーティストだった!
人体や地形や植物にも発見されるかたち
【著者略歴】
冨島佑允
とみしま・ゆうすけ
クオンツ、データサイエンティスト
多摩大学大学院客員教授(専攻:ファイナンス&ガバナンス)
1982年福岡県生まれ。京都大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科修了(素粒子物理学専攻)。MBA in Finance(一橋大学大学院)、CFA協会認定証券アナリスト。大学院時代は欧州原子核研究機構(CERN)で研究員として世界最大の素粒子実験プロジェクトに参加。修了後はメガバンクでクオンツ(金融に関する数理分析の専門職)として各種デリバティブや日本国債・日本株の運用を担当、ニューヨークのヘッジファンドを経て、2016年より保険会社の運用部門に勤務。2023年より多摩大学大学院客員教授。著書に『日常にひそむ うつくしい数学』(小社)、『数学独習法』(講談社現代新書)、『物理学の野望――「万物の理論」を探し求めて』(光文社新書)などがある。