雑誌
小説トリッパー
小説トリッパー 2004年春季号
定価:943円(税込)
発売日:2004年3月17日
2004年春季号 
品切れ・再販未定
[特集]
作家の家計簿

[対談]
車谷長吉×中村うさぎ
「覚悟の文学、命がけの浪費」


[評論]
関川夏央 「女性読者に支えられた流行作家──大正末年、『円本』前夜
吉野俊彦 「『断腸亭日乗』に見る永井荷風の家計簿」

[エッセイ]
斎藤綾子 「お金は好きだが、信じちゃいない」
酒井順子 「現金書留を開けた時」
橘 玲 「作家にとっての黄金の羽根の拾い方」
永江 朗 「作家とお金の微妙な関係」

[特別対談]

小倉千加子×山本文緒
「結婚の『条件バブル』は止まらない」


[創作]読み切り100枚!
田口ランディ 「この夕暮れに、呼びあうもの」

[新連載]
〈長篇小説〉山田太一 「朝のカフェで」
〈家族の絆を描く長篇フアンタジー〉市川拓司 「息子が海に還る朝」
〈金融問題の核心を穿つ力作長篇〉江上 剛 「座礁──巨大銀行が震えた日」
〈傑作伝奇小説〉荒山 徹 「柳生薔薇剣(やぎゅうそうびけん)」
〈臨床時評〉斎藤 環 「破瓜型病跡システム」(1)「虚構」と「現実」の相互隠蔽
〈社会時評〉北田暁大 「社会〈学〉の窓口まで」(1)負け犬たちは何に吠えているのか

新企画[季刊ブックレビュー]
大西巨人──阿部和重『シンセミア』
平岡篤頼──大塚英志『サブカルチャー文学論』
小野正嗣──池澤夏樹『静かな大地』
野中 柊──いしいしんじ『絵描きの植田さん』
明川哲也──乙一『失はれる物語』

[連載評論]
磯田道史 〈殿様の通信簿〉
「浅野内匠頭と大石内蔵助」
大塚英志 〈サブカルチャー/文学論〉
「綿矢りさと『戦時下』の文学──時局の中で小説を読むということ」

〈毎日食べる〉
佐野洋子 「役にたたない日々」

[連載小説]
池永 陽 「真夜中の運動会」
恩田陸 「ネクロポリス」
大道珠貴 「たまたま……」
高橋克彦 「ジャーニー・ボーイ」
高橋源一郎 「唯物論者の恋」
乃南アサ 「しゃぼん玉」

[連作短篇]
宇江佐真理 〈憂き世店〉「望郷」
金井美恵子 〈快適生活研究〉「よゆう通信4」
山口雅也 〈お遊戯の時間〉「黄昏時に鬼たちは」
吉田篤弘 〈十字路のあるところ2〉「水晶萬年筆」
クラフト・エヴィング商曾 〈十字路探偵行2〉「『物語の壁』を探す」

[撮り下ろしフォト・ストーリー]
佐内正史 「眼差し」

[連載コラム]
永江 朗 〈永江堂書店〉
「出版界の現在・過去・未来を読み解くための10冊」
高橋直子 〈気分は一流〉
「腹巻は残った」

[エッセイ]私を変えたこの一冊
蓮見圭一 「『風の歌を聴け』が教えてくれたこと」

第15回朝日新人文学賞予選通過作品発表