分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 2号
定価:586円(税込)
発売日:1999年2月4日
2号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1946/100通りのことば「カムカムエブリボディ」


総力特集
闇市と民主主義

■焼け跡で、人々は飢えと格闘した
街はどこも焼野が原。バラックや防空壕で暮らす人々。餓死者1000万人との予想もあった。
■全能の占領軍が指導する民主主義
軍国主義から民主主義へと180度の大変換。
絶対権力を持つマッカーサーの改革がスタートする。

■勝者の裁き、戦犯裁判と公職追放
「大東亜戦争」の指導者たちが正義の名で裁かれた。
BC級戦犯たちは、自分の生命が新生日本に必要な犠牲だと、自らを納得させるしかなかった。

■660万人、血涙の帰郷に祖国は冷たく
海外雄飛の夢やぶれ、ほとんど身ひとつで故郷にたどりつく。
そして、満州やシベリヤの土になった人々も数知れず。
それは凄惨な旅であった。

■「すめらぎ」人になり給う
神であった天皇が人になる。
人になって、民草とともに敗戦で混乱を極めた日本の不幸を背負う。
象徴天皇の新しい使命である。


ひと
ヴァイニング夫人
平成天皇の家庭教師におおらかな平和主義者が着任
井深 大
「奇跡の成長」の原点は、電光石火の決断と、運命的な再会だった

クロニクル1946
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]新円切り替え、熊沢天皇現わる、コンピューター時代
[3-4月]「鉄のカーテン演説」、仁左衛門一家惨殺、桜島爆発
[5-6月]メーデー復活、食料メーデー、婦人議員39人登場
[7-8月]ビキニの原爆実験、中等野球大会復活
[9-10月]住友令嬢誘拐、諏訪根自子リサイタル、ニュルンベルク裁判
[11-12月]南海地震、双葉山の断髪式、国民体育大会始まる


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

工夫の産物 新製品が続々誕生/自称天皇が目白押し/女代議士、颯爽と産声/飢えにつけこんだ「陰獣」小平義雄/世紀残像「カストリ」/子ども百景「母子寮」/46年12月31日付「朝日新聞」天声人語/「朝日新聞」ラジオ欄「尋ね人」/映画「カサブランカ」/本『旋風二十年』

冥銘録[物故者を追悼する]
岩波茂雄/河上肇/三浦 環

ふるさと人国記 [2]
北海道(下) 厳しい自然が育んだ創意と粘り

素顔の宰相 [2]
東久邇稔彦 「やんちゃ孤独」の平和主義者

歴史をあるく
農地改革が生んだ豪農博物館 新潟県横越村

広告と生きた世紀 [2]
窮乏を耐える国民の前に現れた1枚のカラフルなポスター [資生堂]