分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 3号
定価:586円(税込)
発売日:1999年2月10日
3号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1947/100通りのことば「わあ、おいしいよ」


総力特集
給食でウキウキ

■6・3制教育、そのゼロからのスタート
小学校6年、中学校3年を義務教育とする新しい教育制度が始まった。その理想はまばゆいほど新鮮だった。
■窮乏のなか、理想高らかに新憲法が産声
「主権在民」「戦争放棄」「基本的人権の尊重」をうたう日本国憲法の施行を人々は心から歓迎した。
■世相を暗くした隠退蔵物資の横領
旧日本軍が隠匿した物資は1000億円分ともいわれた。その横領による大もうけ組、人々は暗澹たる思いだった。
■平和が戻った。さあ、鎌倉カーニバルだ
アメリカに占領されるや、鎌倉は「キャマクーラ」になった。
そこで突然、カーニバルが復活。人々は平和を実感する。

■豪腕・マッカーサー、ゼネストを粉砕
生活権確立などを訴え、150万もの労働者が構えた「2・1ゼネスト」を、マッカーサーは是非もなく中止させた。

ひと
菊田一夫
連続ドラマ「鐘の鳴る丘」が人々を活気づかせる
二葉あき子
価値崩壊に身をさらし凄身のきいた低音で頽廃を歌う

クロニクル1947
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]食料不足の初荷風景/国鉄八高線で買い出し列車転落
[3-4月]復興宝くじ売り出し/青森、茨城、長野で大火相次ぐ
[5-6月]女性議員初登院/リンゴの特別配給/戦後初のダービー
[7-8月]明仁皇太子に英語の授業/古橋力泳/女子野球大会
[9-10月]キャスリーン台風で大被害/11宮家が皇族離籍
[11-12月]エリザベス王女結婚/多摩川で集団見合い/東条英機証言


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

戦後初の新聞小説『青い山脈』連載開始/立春に「卵が立つ」騒動/「街の女」扱いに死をもって抗議/時代に翻弄された清朝のプリンセス/世紀残像「軍帽と屋台」/子ども百景「青空教室」/47年12月31日付「朝日新聞」天声人語/「朝日新聞」ラジオ欄「鐘の鳴る丘」/生きもの「よみがえった化石植物」/本『愛情はふる星のごとく』

冥銘録[物故者を追悼する]
幸田露伴/伊波普猷/アル・カポネ

ふるさと人国記 [3]
鹿児島(上) 戦争史の要所を占める薩摩隼人

素顔の宰相 [3]
幣原喜重郎 病床で思いついた戦争放棄

歴史をあるく
発掘には希望があった

広告と生きた世紀 [3]
持ち歩かれるパンフレットが宣伝になった時代