分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 4号
定価:586円(税込)
発売日:1999年2月18日
4号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1948「男女席を同じうす」/100通りのことば「進駐軍の命により」


総力特集
グッドバイ古き日本

■「どん底」日本に薄日が差してきた
相次ぐ凶悪事件や、進まぬ経済復興にあえぐ日本に、ようやく
明るさがきざす。女性の装いに、祭りの復活に。

■裁かれた戦犯、残された戦争責任
極東軍事裁判(東京裁判)は2年半の審理を経て、判決を迎えた。
A級戦犯25人有罪。最初で最後の戦争責任追及だった。

■「かねてより所持したる青酸カリ」とは?
戦後の混乱が「謎」となって深い影を落とした帝銀事件。
731部隊関与説や占領軍の圧力説は、いまなお残る。

■戦後3年、また戦争、そして分断
米英の反共主義姿勢が鮮明になり、東西対立が決定的に。
ドイツでは「冷戦」が顕在化し、イスラエルの独立が火種に。

■太宰に死を選ばせた「戦後への幻滅」
戦後の文壇に躍り出た太宰治は、愛人と情死を遂げる。
「小説を書くのがいやになったから死ぬのです」


ひと
花森安治
戦争への反省から、「暮らしの手帖」創刊
沢田美喜
元外交官夫人が選んだ日米混血児の「ママ」への転身

クロニクル1948
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]一般参賀に2日間で13万人/乳幼児受難「寿産院事件」
[3-4月]官公労の統一スト/ララ物資/新制女子大学スタート
[5-6月]東宝争議で女優が街頭デモ/福井地震で死者3769人
[7-8月]北陸豪雨/夏の甲子園開く/プロ野球初ナイター
[9-10月]アイオン台風/踊る宗教/赤い羽根募金始まる
[11-12月]文化の日に大名行列/競輪に大観衆/世界人権宣言


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

教戒師が見た、東条元首相の最期の日々/浮浪児が級長になった/作家・李恢成の樺太引き揚げ体験/“斜陽”元子爵の自殺/世紀残像「雑誌に興奮したあのころ」/子ども百景「ローマ字表記?」/48年12月31日付「朝日新聞」天声人語/「朝日新聞」ラジオ欄「東京裁判判決」/食の情景「バナナの数奇な運命」/映画「肉体の門」

冥銘録[物故者を追悼する]
ガンジー/大谷光瑞/菊池寛

ふるさと人国記 [4]
鹿児島(下) 薩摩“おごじょ”の涙と厳しさと

素顔の宰相 [4]
吉田 茂 勇気と頑固、そしてしたたかな眼

歴史をあるく
引き揚げの労苦が響く 舞鶴引揚記念館

広告と生きた世紀 [4]
性病対策のためにGHQが協力した娼婦映画のポスター