分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 13号
定価:586円(税込)
発売日:1999年4月22日
13号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1956「もはや戦後ではない」/100通りのことば「きれいな根性で坐る」


総力特集
動乱の季節

■日ソが国交を回復、日本の国連加盟も実現
鳩山政権は対ソ交渉に意欲をみせる。しかし、国論は一致せず、
北方領土という難問を棚上げしての国交回復だった。

■「戦後」は終わり、技術革新時代がやってきた
『経済白書』に「もはや戦後ではない」という有名な文句が登場し、
日本経済について戦後の復興期は終わったとの判断が示された。

■「食」満ちて、時代はほんのりピンク色
戦後10年余、「食」の問題が一応解決すると、「色」の時代が
やってくる。これが戦後日本の性文化の夜明けだった。

■揺れる鉄のカーテン、次々と起こる悲劇
東側の「鉄の団結」に風穴があき、東ドイツ、ポーランド、
ハンガリーに改革を求める声が高まり、ソ連は圧殺に回る。

■アラブこそ世界の中心。英雄ナセルが登場
西欧陣営からは「中東のヒトラー」といわれたエジプトの
ナセル大統領。石油を手中にアラブが世界史の前面に出る。


ひと
石原慎太郎
「実感」の文学『太陽の季節』が良識を揺さぶったとき
原田康子
新しい「愛のかたち」が共感得て、『挽歌』が大ヒット

クロニクル1956
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]猪谷千春が銀/群衆が電車を止める/私立中学受験
[3-4月]昭和天皇が「人間家族」展に/グレース・ケリー結婚
[5-6月]マナスル登頂成功/埋め立て地から小判/モンロー再婚
[7-8月]巨頭会談も冷戦解消ならず/トニー谷の愛児帰る
[9-10月]アメリカ黒人学生差別問題/国産ジェット戦闘機完成
[11-12月]「宗谷」出港/石橋内閣成立/ソ連から最終引き揚げ船


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

殴られどおしの衛視、怒りの声明書/「ホラ穴学校」が教室の下に2年間も/体内からハリやカミソリがぞろぞろ/給食ミルク横流し事件/世紀残像─主婦の交差点/子ども百景─神武景気下の住宅難/活字の周辺『太陽の季節』/はやり歌「哀愁列車」/食の情景─醤油がアメリカに/生きもの往来─コシヒカリ/映画「太陽の季節」

冥銘録[物故者を追悼する]
溝口健二/高村光太郎/宮城道雄 ほか

ふるさと人国記
高知(下) 博愛精神こそ“はちきん”の真骨頂

素顔の宰相
田中角栄 望郷ものを歌ったコンピューターつきブルドーザー

歴史をあるく
原子炉第1号が記念館に (茨城県東海村)

広告と生きた世紀 [12]
力道山のスター性を分析、テレビ販売の前面に