分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 30号
定価:586円(税込)
発売日:1999年8月19日
30号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1972「氷上の妖精」/100通りのことば「自滅を企てるのが文明なのか」


総力特集
決断と実行

■高松塚古墳から極彩色「飛鳥美人」
奈良県明日香村の高松塚古墳から、男女群像を描いた極彩色の
壁画が見つかり、人々はその美しさに驚き、興奮。古代史ブームを呼ぶ。

■「決断と実行」で突っ走った田中内閣
雪国に育ち、身ひとつで首相に就いた田中角栄を人々は歓迎した。
しかし、その開発施策は頓挫。日中国交回復で光彩を放ちはしたが…。

■雪の軽井沢。リンチの果ての銃撃戦
左翼過激派「連合赤軍」は、武装し、金融機関襲撃などへと暴走。
警察の追撃の果てに「浅間山荘」の銃撃戦となり、世間は言葉を失う。

■祖国復帰でも「基地の島」は変わらず
永らく待たれた沖縄の祖国復帰が実現した。が、平和を願う県民の
心は複雑。かつての「戦場の島」は、復帰後も「基地の島」であり続ける。

■「恥ずかしながら生きながらえ…」に国民仰天
グアム島の密林で1月、元日本兵の横井庄一さんが保護された。
28年ぶりの生還だった。ルバング島では、元日本兵が非業の死…。


ひと
朴正煕
日本軍人から韓国大統領へと激動の時代を生きた
有吉佐和子
日本人を見つめる“異邦人”の眼が多彩な活動の原点

クロニクル1972
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]超党派で北朝鮮訪問/五輪ジャンプ金銀銅独占
[3-4月]岡山まで山陽新幹線が開業/作家の川端康成が自殺
[5-6月]日本赤軍、イスラエルで乱射/インドで日航機墜落
[7-8月]中国・馬王堆で貴婦人発掘/ミュンヘン五輪の妖精
[9-10月]血に染まった五輪選手村/流星雨、観測できず
[11-12月]パンダ・ブーム/雪のアンデスに奇跡の生存者


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

長電話にご注意─市内電話も3分刻みに/ボウリング場が増えすぎ、客が“王様”に/狭い家でもシャンデリア・ブーム/8億円脱税で捕まった「熊沢天皇」/世紀残像─白い、塩辛い夏/子ども百景─駐車場と遊び場/活字の周辺『恍惚の人』/はやり歌「だれかが風の中で」/食の情景─カップ麺/生きもの往来─ヒヌマイトトンボ/映画「ゴッドファーザー」

冥銘録[物故者を追悼する]
柳家金語楼/東海林太郎/鏑木清方 ほか

ふるさと人国記
千葉(下) “世の中に役立ちたい”という系譜

戦後政界の実力者 [2]
大野伴睦 位人臣をきわめた「足して二で割る」妥協の名手

歴史をあるく
日の丸飛行隊」を育てた大倉山 (北海道札幌市)

広告と生きた世紀 [28]
週休2日、ニューファミリーへソフトに生活提案

はじめてモノがたり [25]
事務機から大衆文具へ (電卓「カシオミニ」)