分冊百科
週刊20世紀
週刊20世紀 32号
定価:586円(税込)
発売日:1999年9月2日
32号 
品切れ・再販未定
フロントページ
1974「ニッポン経済は不調。でも『巨人軍は不滅です』」/100通りのことば「よく、菜園のユメをみました」


総力特集
狂乱の列島

■「今太閤」倒れて、「青天の霹靂」が船出
狂乱物価に金権選挙。人気は急落し、月刊誌の報道がとどめを刺す。
田中首相は退陣を表明。三木新首相が「十字架を背負って」船出する。

■間違いみたいな狂乱物価。買い物が怖い
福田蔵相自ら嘆じた「狂乱物価」。食料品も日用品も値上がりし物不足。
日本中がまさにパニック状態。正常な経済活動まで疑われ…。

■照準を国際派企業に合わせた爆弾テロ
夏の昼下がり、東京・丸の内で大爆発が起こった。血だらけの
サラリーマン、OLが泣き叫び、逃げまどった。卑劣な爆弾テロ。

■「それみたことか!」原子力船「むつ」の蹉跌
包囲の虚をつき船出した「むつ」だったが、放射線漏れを起こす。
地元漁民は怒り、以後原子力船は漂流をつづける。

■憂き世にサジ投げ、オカルト騒ぎ
スプーン曲げ、エクソシスト、大予言、催眠術、コックリさん…。
大人も子供も、科学者まで巻き込まれ、突然のオカルトブーム。


ひと
小野田寛郎
フィリピン山中で30年「任務解除の命令がなかった」
池田理代子
少女マンガのタブーを破った「ベルばら」が大ヒット

クロニクル1974
写真と年表でこの年を振り返る

[1-2月]東南アジアで反日デモ/米新聞王令嬢の誘拐事件
[3-4月]小野田寛郎さんが帰国/交通ゼネストで列島マヒ
[5-6月]日本女性隊がマナスル征服/輪島が世界王者から転落
[7-8月]北の湖が最年少横綱に/韓国・朴大統領狙撃事件
[9-10月]台風16号で多摩川決壊/モハメド・アリの「奇跡」
[11-12月]フォード米大統領来日/台湾出身日本兵を保護


20世紀社会面
朝日新聞、週刊朝日、アサヒグラフなどの記事に当時の世相を見る

物価上昇・モノ不足に自衛策さまざま/生涯学習へカルチャーセンターが開講/団地でおきたペット殺人/別府3億円保険金殺人/世紀残像─「戦後」的動機の終焉/子ども百景─少女漫画ブーム/活字の周辺『かもめのジョナサン』/はやり歌「昭和枯れすすき」/食の情景─コンビニ登場/生きもの往来─オオカナダモ/映画「エマニエル夫人」

冥銘録[物故者を追悼する]
木村伊兵衛/いわさきちひろ/斎藤秀雄 ほか

ふるさと人国記
奈良(下) 高い農林技術そして「人間に光りあれ」

戦後政界の実力者 [4]
椎名悦三郎 大幹をつかむ椎名流で政権を目前に自らの裁定で三木を推す

歴史をあるく
不思議空間の街タカラヅカ (兵庫県宝塚市)

広告と生きた世紀 [30]
英語コンプレックスを逆手に快打を放つ

はじめてモノがたり [27]
おいしければ消費者はついてくる (あさげ)