ある朝、母が死んでいく夢を見た。それから12時間後におきる予知夢であった――。突然訪れた“母の死”を淡々と受け止める「ふゆのかぜ」。ニューヨーク在住の娘との交情を綴った表題作。夫婦、親と子、子供の巣立ち、忍び寄る老いの影、時の流れとともに変容していく家族の形……。暮らす場所は違うけれど、いつまでも変わらない家族のつながりをおだやかな筆致で描く、家族小説集。≪解説・羽田詩津子≫
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