冷泉家第七代為和の詠草3冊と、冷泉家から分家した下冷泉家第二代政為の詠草2冊(すべて重要文化財)を収める。政為の2冊は新出資料。為和は今川氏輝・義元の歌道師範として駿河歌壇を発展させたほか、今川氏の意を受け相模の北条氏康・甲斐の武田晴信のもとにも出向き、やはり歌会の指導者として厚遇されたことでも知られる。自筆詠草は戦国乱世を生き抜いた公家歌人の活動を明らかにする史料としても貴重である。
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