『週刊朝日』12月31日号(12月21日発売)
『週刊朝日』12月31日号(12月21日発売)

今週の『週刊朝日』は、年末恒例の猫号。表紙から特集、連載筆者陣のコラムなど、猫をテーマにしたコンテンツが盛りだくさんです。巻頭特集「『猫学』の最前線でわかった!『猫は私たちを愛している』」では、猫の何気ない行動の裏に潜む人間への「愛情」や、猫と日本人との関わりの歴史についてクローズアップ。髙橋みなみさん、杉本彩さん、ダレノガレ明美さんら、猫を愛する著名人へのインタビュー集、猫の鳴き声が何を意味するのかなど、まさに“ねこ尽くし”です。その他、医療現場で進む「薬が足りない」という大問題、ライバル大学同士の人気の動向がわかる「究極の併願94」、ジャーナリスト・田原総一朗氏が語る福田赳夫・康夫親子などの企画も充実。特別付録として、写真家・岩合光昭さんによる寅年の2022年「とらねこ」カレンダーは例年以上の豪華版です!

玄関をあけたら、「おかえり」と言わんばかりに猫が座っていた。悲しくて泣いていたら、猫がやってきて涙をなめてくれた。そんな経験はないでしょうか。動物学者で「ねこの博物館」(静岡県伊東市)館長の今泉忠明氏によると、残念ながらこれらの行動は、猫があなたを待っていたり、心配していたりすることを意味するわけではないといいます。「猫は、縄張りを作って狩りをする動物です。だから毎日、自分の縄張り、つまり家猫なら自宅の中に異常がないか、隅々までパトロールしていないと不安になる。玄関前で猫が座っているのは、音がしたから。涙をなめてくれるのは、家の中にいる『大きな猫』、つまり飼い主が普段と違う様子で、不安になったからです」(今泉館長)。単に猫の「本能」がさせている行動だったとするとショックですが、今泉館長はこうも言います。「夢を壊すようなことを言ってしまいましたが、がっかりするのはまだ早い。じつは飼い猫特有の、飼い主への感情があるんですよ」。果たして、猫は人間を愛しているのか……詳しくは本誌をご覧ください。

その他の注目コンテンツは、

●「薬が足りない!」高血圧・アレルギー・骨粗しょう症…影響続々 「足りない」薬名・病名リスト付き
今、薬の一部が不足して、影響がドミノ倒し的に広がっているのをご存知でしょうか。医師は薬の確保などに追われ、現場は混乱状態だといいます。発端は一部メーカーの不祥事でしたが、その背景には後発薬を促進した国の政策が大きく影響していて、正常化には2、3年かかるとの見方も。医療の最前線で何が起きているのか取材しました。

●早慶学部対決は早稲田が優位 日大急下降の影響は…「究極の併願」厳選94
併願した大学・学部にどちらも合格(W合格)した場合、どちらを入学先に選ぶか――。大手予備校・東進ハイスクールのデータを元に、厳選した94の併願パターンを徹底比較しました。早稲田大学と慶應義塾大学にダブル合格したとき、早稲田に進学する割合が同系統学部で今年初めて慶應を上回るなど、大きな変化が起きているようです。キーワードは「グローバル化」「就職力」「改革力」。SMART+GCH、関関同立、産近甲龍の新潮流も分析しました。

●ジャーナリスト・田原総一朗の「宰相の通信簿」 第3回は福田赳夫氏・康夫氏の2代に切り込む
歴代首相にズバッと切り込んできたジャーナリスト、田原総一朗氏による「宰相の通信簿」。今回は福田赳夫、康夫の両氏を取りあげます。父子2代での宰相に就任した福田家。赳夫氏と田中角栄氏が権力の座をめぐって激しく争った「角福戦争」の裏側を語ります。自民党内で存在感を高めつつある達夫氏(康夫氏の息子)を田原さんがどう評価しているのかも、注目です。

週刊朝日 2021年12月31日号
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23324