「書泉と、10冊」の第七弾に選出され、大きな話題を呼んだ『シャーロック・ホームズ家の料理読本』(朝日文庫)。数多くのご要望の声にお応えして、これまで書泉での限定販売だった本書の一般発売が決定。2024年4月19日(金)から、一般書店・ネット書店でもご購入いただけます。現在予約受付中です!
文庫『シャーロック・ホームズ家の料理読本」は、2012年に朝日新聞出版より発売されたシャーロック・ホームズのパスティーシュ。ホームズたちが暮らしたヴィクトリア朝全盛期のイギリスの食を、文章とレシピで楽しめ、シャーロッキアンの間で話題になりました。その後、年月を経て、品切れとなっていた本作品を、書泉の復刊企画「書泉と、10冊」に選定頂き、書泉限定で発売。大きな反響を呼びました。
<編集担当者による作品紹介>
『シャーロック・ホームズ家の料理読本』は、1976年にイギリスで刊行されました。タイトルは"Sherlock Homes Cookbook"、著者のファニー・クラドックは本国では著名な料理研究家です。都内の図書館で本書を発見したとき、料理本のコーナーに置かれていました。イギリス料理の本など誰が読むのだろうと思いました。私事ですが、学生の頃ホームステイしていたイギリスの家庭での衝撃的な食事の数々を思い出したからです。怖いもの見たさで中を見てみると、「ビーフ・ティー」「おお野うさぎの煮込み」「ラムの脳味噌のすましバター漬け」等々、聞いたこともないレシピの数々……しかしこれが『シャーロック・ホームズ』の世界観と相まって、滅法面白い! 本書は、料理のレシピ本でありながら、130年前のイギリスの生活誌を記録した本でもあり、さらには『シャーロック・ホームズ』のパスティーシュ小説でもあります。未知のレシピに味の想像を膨らませながら、令和の日本から130年前のロンドン・ベーカー街221番地Bにタイムトリップできる大変ユニークな一冊です。
【あらすじ】
かつてシャーロック・ホームズが暮らす下宿の賄い方兼家政婦であったハドスン夫人が、引退後に彼とワトスンの好物のレシピを思い出とともに綴る。朝食、スープから魚料理、禽獣類の料理、臓物料理にお酒のレシピまで。下宿を訪れる警部たちや、ベーカー街遊撃隊のあの子も登場し、パスティーシュ小説のようでありつつ、ヴィクトリア朝全盛期の豊かな食文化・風俗の貴重な記録としても楽しめる。
『復刻版シャーロック・ホームズ家の料理読本』の詳細はこちら
https://publications.asahi.com/product/24748.html