全国の書店員の投票で「一番売りたい本」を選ぶ「2024年本屋大賞」が2024年4月10日(水)に発表され、塩田武士さんの『存在のすべてを』(2023年9月刊)が3位になりました。
【作品のあらすじ】
平成3(1991)年に神奈川県下で発生した「二児同時誘拐事件」から30年。当時警察担当だった大日新聞記者の門田は、令和3(2021)年の旧知の刑事の死をきっかけに、誘拐事件の被害男児の「今」を知る。彼は気鋭の画家・如月脩として脚光を浴びていたが、本事件最大の謎である「空白の三年」については固く口を閉ざしていた。異様な展開を辿った事件の真実を求め、地を這うような取材を重ねた結果、ある写実画家の存在に行き当たるが――。