野口雅弘・成蹊大学法学部教授の著書『中立とは何か マックス・ウェーバー「価値自由」から考える現代日本(朝日選書1045)』が、政治研究櫻田會奨励賞を受賞しました。
同賞は、政治学研究と政治学教育において実績を持つ大学の専任教員を対象に、政治研究またはそれに直接関連する分野で前年度に優れた業績を挙げた方を表彰するものです。
【内容紹介】
「誰かの主観を押し付けられている」「政治的中立性が損なわれている」――そうした不満が高まる現代。しかし、そもそも「中立」とはどのような概念なのか。人は何らかの価値判断に立つことなく「中立」を実践することは可能なのか。
本書は、マックス・ウェーバーの「価値自由」という理念の受容と論争の歴史を辿りながら、混迷を極める現代政治の様態について考察する。ウェーバーは価値の多元性と対立の不可避性を指摘し、事実と価値を分離すべきとする「価値自由」を提唱した。こうした理念を、社会学者、経済学者、政治学者たちはどのように解釈し、議論してきたのか。歴史的検討を通して「中立」という思想の核心に迫り、政治とコミュニケーションのあるべき姿を示す。
『中立とは何か マックス・ウェーバー「価値自由」から考える現代日本』
著者:野口雅弘
発売日:2024年10月10日
定価:1980円(本体1800円+税10%)
ISBN:978-4-02-263136-7