2月22日の「猫の日」を記念して実施いたしました、『我が名はミエーヌ』の書店陳列祭り。おかげさまで、X・メール・応募フォームを合わせ、全国の書店様より全103件ものご応募をいただきました。
 
届いた作品はどれも、想像をはるかに上回る力作、そして作品への愛が詰まった展開ばかりで、選考は非常に困難を極めました。ご参加いただいた書店のみなさまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 
今回はその中から、僭越ながら弊社にて11軒の書店様を選ばせていただきました。選ばれた書店様には、著者のセントラルド熊先生より、各店の個性に合わせた特別な「二つ名」と、心温まるメッセージをいただいております。
 
以下にその結果をご報告いたします。情熱の込もった陳列の数々を、ぜひご覧ください!


※掲載は順不同です。

①TSUTAYA城西店さん
 だいだらぼっちが猫になったものを中心に、左側に小さな呪霊を大量に連ね、突如鳥を捕縛する者も現れ、書籍そのものまで巨大化するけれど申し訳程度にファンシーなキラキラも散りばめるという、圧倒的手数、隙を生じぬ重層構造。二つ名『ファンタスティック百鬼夜行』を献上させていただく他ない素晴らしさです。
 巨大猫を描く、あれこれ印刷して切り取る、耳の間に書籍名で橋をかける、手描き猫のカラー部分には他素材の紙を貼るなど、狂気の仕事量です。これを作った方は無事なのでしょうか。桜島大根の隣で体育座りして放心したりしていないでしょうか。
 時間と手間のかかる大作を、ありがとうございました!

二つ名『ファンタスティック百鬼夜行』

②いけだ書店大口店さん
 デカいものを手描きし着色する仕事量を厭わず、セリフも抜粋してコマを再現し、青森県用金魚ねぶたPOPを愛知県で使うという謎の判断まで下した上に、まさかの家(立体)を作ってトドメを刺してきました。
 さすが織田、豊臣、徳川のゴリゴリ天下人を生んだ土地愛知。隙あらば築城。
 二つ名『隙あらば築城』を献上させていただきます。
 お忙しい中、手間と時間と技術のいる築城、本当にありがとうございました!皆さんのご多幸と味噌煮込みうどんによる天下統一をお祈り申し上げます。

二つ名『隙あらば築城』

③ブックデポ書楽さん
 イラストの素敵さ、何を基準にセレクトして下さったのか知りたくなるセリフ抜粋たち、得体が知れなさすぎるのに妙にマッチしているロープ、何より棚の側面という、南米で言うチリ部分を見事にめちゃたのしスペースにして下さっているのが素晴らしいです。
 二つ名、『デッドスペースの匠~君はチリのかおり~』を献上させていただきます。
 通常業務の合間に大変な作業量をこなして下さった書店員さんと、どこからきてどこへ行くのかわからないロープの、今後のご活躍をお祈りいたします。ありがとうございました!

二つ名『デッドスペースの匠~君はチリのかおり~』


④紀伊國屋書店愛知産業大学ブックセンターさん
 色彩の統一感と、置いてあるもの及びその配置があまりにもオシャレなんですよね。雑貨も置いてるオシャレカフェ店長が強く頭をぶつけて一時的にラリった状態で作ったコーナー、みたいな素晴らしさです。ダンボールからこんにちはしているぬいぐるみが最高すぎます。
 書店員さんの技術と才能の「無駄遣い」を越えてもはや「垂れ流し」です。二つ名、『書店員さん垂れ流し』を献上させていただきます。
 うちの猫を素敵なぬいぐるみにして「この猫の物語を読んでみて」と伝えてくださった方がいたこと、忘れません。本当にありがとうございました。

二つ名『書店員さん垂れ流し』


⑤紀伊國屋書店横浜店さん
 一目で情報が全部見える、すごく見やすくてわかりやすい、宣伝用POP使用例のお手本のような陳列であらせられます。出版社さんが作ってくれたものをまさにシンデレラフィットでフル活用してくださっているのではないでしょうか。そこにオマケをちょっと加えて、「書店さんの気持ち」を添えて完成形にしたこちらに、二つ名『出版社営業さんのフルパワー打球全てキャッチせし者』を献上させていただきます。
 描いたものが読む人に届くまでの果てしないリレー最終走者、書店員さん。皆さんこうやって、書店に来た人に本を紹介して下さっているんですね。今更ですが、お世話になっております。今後ともよろしくお願いいたします。

二つ名『出版社営業さんのフルパワー打球全てキャッチせし者』


⑥喜久屋書店仙台店さん
 高校時代、初めて行ったデカデカ都市仙台で、デカデカ本屋がある!と飛び込んだのが、デカデカ仙台駅前のデカデカビルにある、デカデカ喜久屋書店さんでした。地元の小さな本屋では見たことがないマンガもずらっと並んでいて、試し読みまで置いてあって、感動のあまり未知の本を何冊も買いました。旅先なのに荷物が激重になり、私の肩関節は笑顔で爆発しました。今回の、迫力しかないデカデカ猫陳列に、相変わらずこの書店さんはやる気デカデカなのだなぁ、と嬉しく思いました。
 「あの日」と言われて同じ日を思い浮かべる土地で、この本がどう受け止められるのか、緊張がありました。被災地ではどこも、死者と生者、失った人と失わなかった人が混在していて、みんながそれぞれに傷ついています。私は日常を描いたけれど、それが刃になりうる、どうなる、わかりませんでした。
 仙台から届いた「何はともあれ桜だよ、咲くんだよ、なぁ!」という置き方をされた本の写真は、とても嬉しいものでした。この陳列を考えてくれた人にとって、私が描いたものは「桜咲く春の物語」だったんだ。
 二つ名、『ずっとデカデカァ!』を献上させていただきます。
 東北最強の町の最強の書店、きっと今日も、いつかの私のように「デカデカァ!」と叫んで昇天している誰かがいます。どうかそのまま、デカデカゴリマッチョ手で枝豆握り潰してずんだ作るマンでいてください。

二つ名『ずっとデカデカァ!』


⑦明屋書店長門店さん
 サイズと味わいが特大な猫はいったん置いておくとして、透明感ある布をナミナミにし、その手前に黄色い布を斜めに配置し、下はピンクに、横にはグリーンを垂らし、巻いた紙テープも追加して、カラフルマリモを配置しターンエンドとした猛者は何者ですか。これ、このバランスのままアイドルに着せたら激かわ衣装になりますし、前におしゃれマネキン置いたら百貨店のディスプレイ的なやつになりますよ。
 二つ名『何者』を献上させていただきます。
 何者かは今日も、本屋さんのどこかでヒラヒラキラキラした空間を作成しておられるのでしょうか。我が家では現在、伸びすぎた豆苗がヒラヒラキラキラしております。お互い、元気で過ごしましょう。

二つ名『何者』


⑧有隣堂厚木店さん
 私は生まれつき絵が得意で、苦労せずに絵を描けたので、今も便利な道具として絵でSNSを楽しんでいるのですが、それゆえ「研鑽を続けてきた人の絵」と自分のそれとの違いはハッキリ感じます。こちらの巨大猫を描いた方は、絵の上に努力を積んできた方です。恐らくスタートは同じだったのに、積み重ねた絵の厚みで私の遥か上方に行った方です。その時間と努力にタダ乗りさせて頂けたおかげで、私がゆるい線で描いた猫が、こんなに素敵に巨大化し、本屋に来た方々にこんにちはできました。
 二つ名『無賃乗車猫』を献上させていただきます。お忙しい中、陳列祭りに参加して下さりありがとうございました。いつかどこかでまたあなたが描いた絵に会いたいです。

二つ名『無賃乗車猫』


⑨良文堂書店松戸店さん
 黄色い背景と、楽しく散りばめられた猫軍団がもう十二分に勝利ルートなのですが、いつ見ても何度見ても兎にも角にも何をどうしても天井からタオルが強すぎる。天井からダイレクト・ブラサガーリしているタオルが強すぎる。
 本棚の最上段より上に手を出してしまったら、その人はもはや書店員さんではなく哀しき陳列モンスターなのです。
『本屋最高高度物語…天井タオルの怪』を二つ名として献上させていただくとともに、脚立の最上段に挑んだ可能性がある書店員さんの、健康で文化的な地に足の着いた生活をお祈りいたします。

二つ名『本屋最高高度物語…天井タオルの怪』


⑩平和書店アルプラザ城陽店さん
 手描き猫の顔が良すぎます。SNSでお見かけした時も同じことを言ったかもしれませんが、壁にぶつかっている猫の顔が良すぎます。自分が描いたものが、一度他者を通過して、その人の絵で出力されるのがこんなに楽しいとは! 書店の皆さんのおかげで、貴重で楽しい体験をさせて頂けています、ありがとうございます。
 二つ名『あなたから出てきた猫の顔が良すぎる』を献上させていただきます。
 手作りの陳列台、保育園で先生が作ってくれる展示のような温かさがあって素晴らしいです。これからも素敵にお仕事されてください。

二つ名『あなたから出てきた猫の顔が良すぎる』


⑪ジュンク堂書店三宮店さん
 冬は、森に一歩入ると雪上に残された動物の足跡がいっぱいです。それを追うのが好きすぎるあまり、カモシカの足跡を辿って生息頭数を調べる調査に参加したりしていました。私だけではありません、人類は動物の足跡を追うのが好きなのです。
 こちらの店舗に行きたすぎて、叶わなくて、奥歯ギリギリしました。SNS上で見かけた「猫がうろついてる、このお店行ってみたい」「行きたいけど三宮か~、遠いなぁ」と投稿している方々に、奥歯割れるほど同意しました。本当に、本当に行きたかった…!猫とその足跡をたどって、本棚まで辿り着きたかった…!!
 二つ名『奥歯の危機』を献上させていただきます。
 楽しくて面白くてワクワクして奥歯砕ける陳列をありがとうございました!行きたかったなぁ…。

二つ名『奥歯の危機』