
Ⓒ2027「存在のすべてを」製作委員会
塩田武士さんの小説『存在のすべてを』(朝日文庫)が、『読者が選ぶ文庫本「本の日」大賞』の大賞を受賞しました。
同賞は出版業界による読書推進の取り組み「BOOK MEETS NEXT」の事業の一つで、文庫本を対象にしたノミネート作品10作の中から、書店での店頭売り上げ1冊を1票とし大賞が決まります。
今回、『存在のすべてを』が多くの読者に支持され、栄えある大賞に選ばれました。
本作は、30年前に起きた2児同時誘拐事件を再取材することになった新聞記者を軸に、未解明の「空白の三年間」に迫る社会派ミステリー。
2024年本屋大賞第3位、第9回渡辺淳一文学賞受賞、本の雑誌が選ぶ2023年度ベスト10第1位など、数々の評価を受けてきた本作。さらに、2027年2月5日には西島秀俊さん、広瀬すずさん、志尊淳さんらが出演する映画の公開も予定されています。
著者塩田武士さんからの受賞コメントが届きました!
記念すべき第一回「本の日大賞」の受賞、とても光栄で嬉しいです。
いつも支えてくださる読者の皆様、本賞関係者の方々に、心からの感謝を申し上げます。
今後、私たちは多くのことをデジタル空間で済ませ、確かな手触りが得られないまま、これまで以上に虚偽と偏見に翻弄されていきます。そんな不確実な世の中だからこそ、「存在」について考えていただきたいのです。
ただ在ること――それがいかに奇跡的で尊いものなのか。現場に向かい、人々に出会い、全力で「存在」を描きました。
私は人間の、そして小説の力を信じています。

撮影:上田泰世(朝日新聞出版写真映像部)
『存在のすべてを』あらすじ
平成3年、神奈川県で発生した2児同時誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「現在」を知る。
未解決のまま異様な展開をたどった事件の真実を追ってきた刑事たちの求めから、門田は再び30年前の事件と向き合うのだった。
そして取材を重ねていくなか、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。
著者インタビュー&書評
【インタビュー】塩田武士が見た、松本清張の背中 話題作『存在のすべてを』で挑んだ「壁」
https://note.com/asahi_books/n/nedcb3aeb4062
塩田武士『存在のすべてを』刊行記念インタビュー/「虚」の中で「実」と出会う
https://note.com/asahi_books/n/ne5088148af66
【書評】「生きている」重みと「生きてきた」凄み/塩田武士著『存在のすべてを』池上冬樹氏による書評を特別公開!
https://note.com/asahi_books/n/n6c8120b55639
著者プロフィール
塩田武士(しおた・たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社在籍中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞、2011年第23回将棋ペンクラブ大賞を受賞。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第一位。2019年に『歪んだ波紋』で第44回吉川英治文学新人賞を受賞。その他の著書に『女神のタクト』『崩壊』『騙し絵の牙』『デルタの羊』『朱色の化身』『踊りつかれて』『起点』などがある。
塩田武士さんのインタビュー動画が見られる『存在のすべてを』特別サイトは、こちらをご覧ください。
https://publications.asahi.com/allofexistences/
書籍情報
『存在のすべてを』
著者:塩田武士
出版社:朝日新聞出版
発売日:2026年4月7日
定価:1,089円(税込)
ISBN:9784022652317
https://publications.asahi.com/product/25901.html
映画情報
映画『存在のすべてを』
公開日:2027年2月5日(金)
出演:西島秀俊、広瀬すず、志尊淳 ほか
監督:瀬々敬久
配給:東映
https://sonzai-movie.com/