『ゼロ・アワー』
『ゼロ・アワー』

書店員の方たちが、中山可穂さんの『ゼロ・アワー』の応援ペーパーにコメントを寄せてくださいました。「私たちはこの奇跡のような小説を、ぜひあなたに手に取ってほしい!」と、応援ペーパーに寄せられた熱い感想コメントを、一挙掲載させていただきます。

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孤独な殺し屋と少女。今風な題材だが、タンゴという音楽がそれを一掃させる。踊る時の息づかい、殺しの時の鼓動が聞こえる。ハードボイルドかつノンストップ・ジェットコースター小説!
青木健太さん 高坂書店鶴橋駅前店

読書の先輩が中山さんの小説に骨抜きになっているのを見て、こんなのばっかり読んでいるとそんじょそこいらの男なんかちゃんちゃらおかしいんではないかと心配していた。どうしてくれるんだ。同じ轍を踏む。
新井見枝香さん 三省堂書店営業企画室

重たく哀しく切ない筈の復讐劇が、中山可穂氏の手にかかると甘美で華麗な情景の連続となる。間違い無く彼女の代表作!
井上哲也さん 大垣書店高槻店

練達の手によって磨き上げられた漆黒の様式美も見事だが、なによりも心を奪われたのは、タンゴとシェイクスピアに彩られた血と銃弾の復讐劇に華を添える猫だ。その魅惑に、ご注目あれ!
宇田川拓也さん ときわ書房本店

愚かな人間たちが繰り広げる命懸けのドラマは、虚しく哀しく可笑しく激しく優しく心の底に突き刺さる。血湧き肉躍る、とはこのことだ! タンゴのリズムに乗せて奏でられる至高の物語に思う存分、酔いしれた…。      
内田 剛さん 三省堂書店 営業企画室

恋愛小説のイメージが強い中山可穂が、こんなにハードな暗黒小説を生み出すとは。ストーリーの面白さと奥深い人間描写による分厚い作品世界に圧倒された。完璧な殺し屋ハムレットと、美しき殺し屋ロミオがたどる数奇な運命からは目が離せない。
内田俊明さん 八重洲ブックセンター商品企画部

中山可穂さんの小説が好きだ。文章のリズムが好きだ。
登場人物たちのディテールが好きだ。語られる愛が好きだ。
私が中山可穂作品と出会ってから15年、期待を裏切られたことはありません。
大西香苗さん 三省堂書店成城店

緊迫感と疾走感に優雅のエッセンスを利かせると、タンゴの如きノワールが現出。
巧みな伏線が見事に繋がる美しき結末まで読み終えた時、このタイトルの意味に陶然となるだろう。中山可穂の紡ぐ物語には中毒性がある!
片山恭子さん ときわ書房千城台店

中山可穂、猫、タンゴとくればもう喜びしかない。作品を読める事の嬉しさ。今回はさらにミステリーな要素まで。作品は変わっても呼吸を忘れてしまうほどの魅力は健在。たまらなかった、まさか殺し屋とは! 絶対読んで欲しい、とにかく中山可穂を!
狩野大樹さん 小田急ブックメイツ新百合ヶ丘店

冒頭は、真夜中。小雨降る中行われる一家殺人事件。タンゴの音楽、アストルと名付けられた猫。どの国の話か不明なまま出来事をなぞっていくと、いつの間にかどっぷりと『ゼロ・アワー』の世界にはまっている。
事情に深入りしないで仕事をこなす殺し屋たちと、そこから生まれる愛と復讐の物語。中山可穂さんの小説を読むと人の感情の激しさや切なさが胸に迫って中毒になってしまう。
小海裕美さん ジュンク堂書店池袋本店

真にわかりあえる相手こそが己の敵だった。まさに宿命ともいえる運命で結びつけられた二人の情熱的な決闘が胸を深くえぐる衝撃作。愛することの苦しみがガツンと伝わってきて心がひりひりした。
小峰麻衣子さん ときわ書房IY船橋店

タンゴのリズムを刻み、ドレスの長い裾を翻すかのように、ページを捲る手が止まらなかった。物語がクライマックスへ向けて徐々に高まってゆく高揚感。中山可穂による至福へのエスコートは貴方をきっと満たしてくれるはずだ。
櫻井美怜さん 成田本店みなと高台店

二人の主人公の孤独な魂が、究極の緊張感の中で響き合う繊細な心理描写。重厚なテーマでありながら、息をする間も与えないスピード感溢れる物語。中山可穂氏にしか到達できない、美しく激しいノワールだ。読むしかない!
高頭佐和子さん 丸善・丸の内本店

家族が惨殺され残された少女、過去と現在のはざまで苦しみながら強く誓うのは「復讐」の二文字。からだ全部が復讐に染まり、堕ちていく様は本当に重く苦しいが、後ろで流れ続けるアルゼンチンタンゴのメロディ・音色が物語に熱を与え続ける。
この作品は中山さんの描く優雅なれど残酷で美しく、そして熱い復讐劇の世界にのせられ、呑み込まれ一気読みだった。
――難しいことは置いといて、大事なのは、この物語は、どこか遠くまで読者を連れて行ってしまう力にあふれた作品だ!ということに尽きる。読み終えた人と話がしたくなるのです。
高橋美里さん オリオン書房所沢店

何か没頭したいものを探しているなら、求めているなら、これを読めばいいと思う。ダイソン並みの吸引力で、午前零時のブエノスアイレスへ連れて行ってくれる。殺し屋の息遣いを聴かせてくれる。こんなに気持ちのいい没頭はない。
浜田公子さん  本の雑誌社営業部

シェイクスピアと猫とタンゴ。美しく哀しい孤高のオンナと強く優しいオトコたち。切ない音楽の中で激しく踊る殺し屋たちの、明日の幸せなんて求めない人生。あぁ、私も熱く激しく燃えるように生きてみたい!!!
久田かおりさん 精文館書店中島新町店

中山可穂さん! さすがである。冷酷で残忍なストーリーを手に負えない愛すべき猫と華麗なタンゴを織り交ぜ、最後まで一気に読める作品に仕上げてる。私の脳内ですでに映像化決定! 
星由妃さん ゲオ

「悪」を描くと聞いて、かつてないほど胸が躍った。これまでいくつもの「生命が発する輝き」を描いてきた作家・中山可穂。その閃光が激しいほど、陰に出来る「闇」は濃く、深い。読者諸氏。どうか漆黒に戦慄してほしい。
牧野輝也 朝日新聞出版担当編集

読み終えて本を閉じた瞬間、思わずブラボー!と快哉を叫んだ。ブエノスアイレスの漆黒の夜を風をきって疾走する爽快感、タンゴの陶酔、おさえても滲み出るエロス。孤独と痛みが乾いた心にしみる最高にクールな一冊。
松崎夕里さん KADOKAWA担当編集

初めて中山可穂の作品を読む人なら、とびっきりのエンターテインメントとして楽しめるだろう。そして、かつての作品を愛してきた人なら、ほんの少しの寂しさを感じつつも、見え隠れする切なさを愛さずにはいられないだろう。
山ノ上純さん ダイハン書房本店

中山可穂さんの小説の情感あふれる耽美な魅力に、「殺し屋」「タンゴ」「猫」という最高に尖がったアイテムが加わって、もう最強にクールだ。たまらない。日常を忘れて耽溺する。そんな読書にぴったりである。
山本菜緒子さん 紀伊國屋書店グランフロント大阪店

表面から溢れ出そうになる過去から現在への嫉妬と意地が、物語のなかで狂うように踊りだし、そして静かな叫びを隅々へと流し込む。これ程切実な想いが読者に入り込む作品が他にあるだろうか。必読の一言。
山本亮さん 大盛堂書店

ハードボイルドなのに心地良い、復讐なのに美しい。タンゴのリズムと銃声が腹底に響く。「残酷な殺人」と「美しさ」と、時に「優雅さ」、「血」と「涙」、「生きる力」このマーブル感は読んだ人しか分からない。
横山みどりさん 丸善・丸の内本店


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