氷見子が足の裏の湿疹に気付いたのは梅雨の盛り、それは梅毒によるものだった。一人で治療を続けるが、迫り来る死の恐怖から逃れられない氷見子は、次々と身体を許してゆく……。愛しく哀しい人間の業を描く表題作、ほか4編を収録。自薦短編集第3弾。
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