日本経済の破局は、製造業から始まる! 日本の経済発展の象徴として世界に君臨した「メイド・イン・ジャパン」が完全に競争力を失い、世界のマーケットから姿を消してしまったら、その時、日本の経済はどうなってしまうのか? 戦後の長きにわたって貿易黒字を稼ぎ続けてきた製造業の危機は、日本の危機に直結する。しかし、東日本大震災後に一段と加速した生産現場の海外流出は止まらず、「メイド・イン・ジャパン」は今まさに“消滅”の瀬戸際に立たされている。円高、アジア品質の向上、域内貿易の自由化の進展など、海外移転を後押しする誘因に事欠かない現状にあってなお、国内に踏みとどまる日本企業を徹底取材。「メイド・イン・ジャパン消滅」後の日本の姿を見通し、危機回避のために残された数少ない対策を提案する。