現代の代表的な詩人・谷川俊太郎が「このささやかな詩集が、生者への慰め、死者へのはなむけとなることを念じて」と選んだ「別れのとき」の詩集。死は行き止まりではなく、新たな魂の旅立ち……。プエブロ族の古老「今日は死ぬのにもってこいの日だ」、高見順「電車の窓の外は」、林芙美子「遺書」、谷川俊太郎「しぬまえにおじいさんのいったこと」、茨木のり子訳・趙炳華「別れる練習をしながら」、中原中也「また来ん春……」、シェイクスピア「ソネット第81番」、まど・みちお「ヵ」など、3・11の前も後も、私たちに深々とした息をふきこむ古今東西の魂の歌30を収録。