「命の記憶」を復興に活かすために。地震、津波、原発事故……。再生への道は始まったばかりだ。東日本大震災から1年。東北の人々は、いま何を思うのか。 放射能被害に悩まされる福島の人々の本音、多くの犠牲者を出した石巻・大川小の痛ましい現実、防潮堤のあった田老の苦闘、東松島での懐かしい再会、遠野のボランティア、吉里吉里の新たな町づくり、仙台・荒浜での集団移転問題など……。被災者の近くで暮らし、取材するなかで見聞きしたこと、日々の新聞には書ききれなかったあふれる思いを鎮魂の気持ちを込めて、10人の記者が綴る渾身のリポート。東北の復興が一歩でも進むことを願って。