福島第一原発事故の影響で、一時ゴーストタウンになった南相馬市。いまの多数の市民が市外に避難する。市長、桜井勝延の1年を追うと同時に、放射能問題の根深さを浮き彫りにする。宮澤賢治に憧れ、岩手大農学部に進んだ桜井は、地元、南相馬で日本の戦後農政や地方自治の矛盾と向き合う。その結論として選んだ市長になり、いまは原発事故の影響で分断、崩壊しそうになる自治体の復興に取り組む。巻末に、児玉龍彦東大教授と桜井市長の対談も収録。
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