ジョニー・デップが敬愛してやまないジャーナリズム界のロックスター、故ハンター・トンプソンの幻の自伝的青春小説。トンプソンは、元祖ゴンゾー(無頼派)ジャーナリストとして、1970年代、最盛期だったニクソン大統領を痛烈に批判し、『ラスベガスをやっつけろ』『ヘルズエンジェルズ』などのノンフィクションを通して米国の若者に多大な影響を与えた。『ラム・ダイアリー』は、アメリカから流れ着いた新聞記者を主人公に、カリブ海の楽園プエルトリコで繰り広げられる、恋あり暴力ありのスリリングな毎日をみずみずしい文体で描いた名作。小説にも惚れ込んだジョニー・デップが自ら製作、主演して映画化、6月末に日本でもデップ最新作として全国ロードショーが決まっている。初の邦訳はアメリカ文学に詳しい川本三郎氏も熱い解説文を寄せている。