俺は鈍ってしまったのか……。フォトライターの原沢は思い通りの写真が撮れずに苛立っていた。原沢が追い求めていたのは、人間だ。それも剥き出しの孤独を抱えながら、街で生きている人間だ。そんな時、ひとりの男が現れる。鏡越しに見たその顔は、誰とも違っていた。その男の正体は、凍てつくような孤独をかかえて生きる殺し屋だった(表題作「鏡の顔」)。そのほか、新宿鮫、佐久間公、ジョーカーなど大沢在昌の人気キャラクターが勢揃いした傑作小説集!
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