ベストセラー『おひとりさまの老後」』の上野千鶴子は、その後も取材と調査を重ね、多くのお年寄りが、「家族がいようがいまいが、家で死にたい!」と実は思っていることに確信をもつ。住み慣れた自宅で、介護が必要な状態になったら、適切な医療・看護・介護の訪問サービスを利用し、末期になったらそのままそこで死ぬ=「在宅ひとり死」を実現するためには、どのような条件がそろえばよいのか? 日本在宅ホスピス協会会長であり、がんの在宅看取り率95%の小笠原文雄医師に、上野千鶴子が67のきわめて具体的で役立つ質問をする。訪問診療40年で得た小笠原医師の、家族や友人との関係、看取りのノウハウ、気になるお金の話、医療介護機関の探し方など、実践的テクニックを知ることができる。