一冊の本 2013年8月号
【お詫び】
小誌巻末にある原研哉さんの連載「表紙の気分」８月号におきまして、７月号と同じ内容の原稿が掲載されておりました。正しくは以下の文章です。
時計を四角くデザインするという感覚はなかなかだ。人間は世界を四角くデザインしてきた。有機的な大地を四角く区画して都市をつくり、四角いビルを林立させた。四角いエレベータを降りて、直角の廊下を進み、四角いドアから四角い部屋に入る。テーブルもロッカーも、テレビもパソコンも、パソコンに文字を打ち込むキーボードもそのボタンも四角い。四という数は不安定で、なかなか自然界では見かけない。テーブルも椅子も、脚が三本なら安定するのに、人類はわざわざ不安定な四本を好む。時計の針という円運動をする機械をつくっても、ご丁寧にここにも四角を適用してみる。まあ、落ち着くけれども。
原研哉さんをはじめ、読者の皆様に大変なご迷惑をおかけしましたこと、衷心よりお詫び申し上げます。
「一冊の本」編集部
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