「寺ですることだけが修行ではないよ。誰にとっても、生きていることが修行なんだな」
「今日失敗したからって、へなへなすることない、落ち込むこともない、明日はまた新しい人生が生まれてくるじゃない」
比叡山の峰々を1000日かけて約4万キロ歩く「千日回峰行」を2度も満行し、2013年9月に87歳で逝去した酒井雄哉・天台宗大阿闍梨。行者としての体験から得た人生の意味や生きる姿勢を、平易に、慈雨のような言葉で説く。累計16万部を超えるベストセラーとなり、多くの人々の心を癒した『一日一生』の第2弾。
亡くなる3日前、大阿闍梨が遺した「最期の言葉」は――
「人間って、なにか持っているつもりでいて、なにも持っていないんだな……」