『枕草子』を歴史学の手法で読み解くと、意外な事実が見えてきた──。『枕草子』はなぜ「春は曙」「夏は夕暮れ」から始まる? 通説の登場人物比定が間違っていた! 清少納言と道長との関係……。研究し尽くされたはずの『枕草子』から新たに見えてきた清少納言の感性、姿、人間関係。
時代の制約を受けず、自然の背景に人間を見、人間の営みから自然を感じていた清少納言。現代にも通じるこの日本人の感覚は、まさにこの時代にはぐくまれ、継承されてきたのだ。
さて「春は曙」はどういう情景を描いたものか、著者からの驚きの推論とは?