眠れない、食欲がない、会社や学校に行きたくない――。
誰にでもよくあることです。でも、これは精神疾患発病の兆候です。うつ病や統合失調症など、心の病は不眠・不安といった平凡な症状から始まるのです。この時期に示されるこれらのサインを見逃してはいけません。病気の中でもとくに精神疾患は、早期の対処が大事です。発病を防ぎ、遅らせ、重症・慢性にさせないためです。予防から社会復帰まで、東邦大学医学部教授(日本精神保健・予防学会理事長)が、認知行動療法などを含めてやさしく解説します。著者は産業医も務めています。本人、ご家族、職場の方に役立つ一冊です。