選書
歴史
ハプスブルク帝国、最後の皇太子
激動の20世紀欧州を生き抜いたオットー大公の生涯
エーリッヒ・ファイグル 著 / 関口 宏道 監訳 / 北村 佳子 訳
ISBN:9784022630445
定価:1980円(税込)
発売日:2016年4月8日
四六変判並製  408ページ  選書0944 
品切れ・再販未定

ハプスブルク帝国最後の皇太子の波乱万丈の生涯を、豊富な史料と本人のインタビューで明らかにする。ナチスドイツによるオーストリア併合に際しては、傀儡となることを拒んだため、ヒトラーに執拗に命を狙われた。欧州からアメリカ大陸へと亡命の旅を重ねながら祖国復興に奔走、大戦後は英米仏を巻き込み、ソ連に対抗してオーストリアを西側陣営にとどめることに尽力した。冷戦構造の最前線、国境の町ハンガリーのショプロンでハプニング的にヨーロッパ・ピクニックを企画するなど、冷戦終結、欧州統合にも一定の影響を及ぼした。祖国での知られざる、戦いに次ぐ戦いの生涯をただどれば、もう一つの欧州現代史が浮かび上がる。

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