第一章 リトル・トウキョウ
フリーのコピーライターだったぼくは、一度も歌詞なんて書いてことがなかった
高橋幸宏、沢田研二、河合夕子、アン・ルイス
第二章 LA VIE EN ROSE
ぼくはファッション誌の編集者で、宝石みたいな新しい才能に毎日のように出会ったんだ
平山美紀、高橋睦郎、金子國義、鮎川誠、細野晴臣
第三章 MIDNIGHT DIAMOND
ポップスのマエストロに、28歳のぼくは黄色いワーゲンに乗って会いに行った
大瀧詠一、ラッツ&スター、山下達郎、今野雄二
第四章 2億4千万の瞳
作曲家は「どうしても麻生麗二を探して来い」と言った。ぼくの作詞家生活は、そんな風にして本格的にスタートした
井上大輔、湯川れい子、鈴木雅之
第五章 少女A
初めての大ヒットが生まれるまでに、紆余曲折の過程がいろいろあったんだ
芹澤廣明、中森明菜、阿久悠、伊藤銀次
第六章 涙のリクエスト
彼らとともに同じ時代を駆け抜けたことを、ぼくは誇らしくも愛おしく思う
チェッカーズ、筒美京平、稲垣潤一、河合奈保子
第七章 PURE GOLD
彼にあこがれ、彼に詞を書きたかった。初めて会ったその人は、やはり男が惚れる男だった
矢沢永吉
第八章 美貌の青空
彼の美意識、直感の正確さと、強烈な本能。その音楽のエロティシズムに、いつも圧倒されぼくは感動する
坂本龍一
第九章 MIND CIRCUS
ぼくにしか書けない詞があることを、詞のムードと言葉の連なりが放つ匂いで、ぼくは確信した
中谷美紀、中村獅童
第十章 天国より野蛮
表現の世界も人の輪も、そして加速しながら広がっていく。
市川右近、市川猿之助
『少女A』『涙のリクエスト』『め組のひと』『2億4千万の瞳』『Somebody's Night』――ヒットメイカーが綴る、輝ける時代の物語