「日本人の心のふるさと」飛鳥・藤原。かつてこの地には、日本最初の都があり、宮殿、寺院、金色の仏像、瓦葺きの建物、不思議な石造物など、異国情緒あふれる世界が広がっていた。なぜここに古代国家が誕生したのか。日本文化の基礎はいかにして形づくられたのか。古代史研究を牽引する学界の重鎮と、日々発掘調査と研究に携わる若手研究者が、国学、古代史学、建築史学、万葉学、国語学、美術史学などさまざまな角度から古代国家「日本」誕生のなぞに迫る。最新の調査成果にもとづくカラー復原イラストで、古代飛鳥の歴史と情景が色鮮やかによみがえる。
朝日新聞奈良版の好評長期連載を「飛鳥誕生編」と「国づくり編」として書籍化。